2009年10月7日水曜日

芸を堪能

まだ、矢萩節は帰ってきていないのでしょうか?台風に吹き飛ばされたのでしょうか?

今日はこの前の土曜に近所のライブハウスで観賞してきた落語と講談から感じたことを書かせていただきます。

当日演じるは若手の落語家春雨や雷太さんと講談師神田松之丞さん。半年前も同じ場所で春雨や雷太さんの落語と大神楽の組み合わせで「寄席」が行われましたが、今回は話芸のぶつかり合い。落語と講談はTVやラジオではたまに聴く機会があるが、生は臨場感があって良いです。雷太さんは前回聴いているので、今回も期待通り。松之丞さんは初めてであったが、期待以上のど迫力。落語と講談、同じようだが、語り口はまったく違います。この二人10年後が楽しみ。実はこの二人はまだ前座、会社でいうと試用期間。実力次第ではとんとん拍子で本採用(二つ目)になり、そのまま役員(真打ち)になることも夢ではない。確か今をときめく春風亭小朝師匠は20代で真打ち。このためにはただただ精進あるのみ。これはビジネス界でも同じですね。

それに比べ、今のお笑いタレントはどうか?話芸はこの 二人に比べると「話芸」ではない。昔の漫才師は立派な話芸であったが、今のお笑いは単なる素人芸。日常的に街で友達同士がじゃれ合っているのと同じ。しまいにはTVのバラエティでお茶を濁すように・・・・それを使って番組を作っているのだから情けない。基礎が できていないから1、2年で消えてしまう。

芸とは長年の精進の積み重ねの結果。落語家、講釈師が円熟するのは50代といわれているそうです。それまで雷太さんと松之丞さんは精進を繰り返さなくてはなりません。きっと死ぬまで精進です。

今のぽっと出タレントは自分を「芸人」と称します。本当に「芸」を追求している人たちには失礼千万だと思います。仕事でもすぐその気になってしまう人がいます。その人達も気がついたら消えていますね。

お後がよろしいようで。

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