2009年9月21日月曜日

イチローの偉大さは努力の賜物

皆さん、矢萩節です。
本日シルバーウィークの真っ只中ですが、我が青果業界は臨時開市となっております。
さて、本日の話題は皆さんに是非読んで頂きたいメルマガをコピーしてお伝えいたします。
イチローの偉大さの陰に怠ること無い努力が良く理解できます。
矢萩節も含め、皆様方にも是非見習わなければいけないと痛感するはずです。


■『致知』アーカイブス     ~料理評論家・山本益博氏の「イチロー論」~────────────────────────────────────
※『致知』2005年6月号 特集「活力を創る」 ~「球界の天才はいかにして活力を生み出しているか」の記事より~
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私も年に1度はシアトル・マリナーズのホームグラウンドへ足を運んでいるが、基本的に野球観戦ではなく、イチローを見に行っているのである。その際、1塁側の観客席からはベンチでのイチローの様子が窺えないため、相手方の三塁側に座ることもある。
そこから双眼鏡でマリナーズベンチを覗いてみると、味方の攻撃中にもかかわらず、なぜかイチローはほとんどベンチにいないのである。
テレビで観戦していても、誰かがホームランを打ってチームメートがハイタッチしている輪の中でイチローを探しても、まずいない。
もちろん打順が回ってくる時はスタンバイしているが、おそらくそれ以外はロッカールームで次の守備に備えてストレッチをしているのだろう。
とにかく彼は準備に準備を重ね、備えを怠らない人だ。
なぜ準備をするのかということについて、彼は昔「言い訳を最小限にするためだ」と言っていた。
例えば前の晩にグローブの手入れを忘れたとする。
翌日の試合でたまたまミスをすれば、「昨日グローブの手入れを忘れたから」と道具のせいにしたり、言い訳したくなるものだが、彼はそれを許さない。
そこまで徹底して準備をするイチローは当然「ミス」がほとんどないのだが、2004年の7月17日のクリーブランド・インディアンズ戦で貴重な(?)凡ミスをしたのである!ライトヘの凡飛球をグローブに当てながらも落球してしまったのだ。
この日のインタビューで、彼は「ルーティンのフライボールを落とすということは、 野球を始めて以来、1度もなかったと思います。 
野球の基本を見直す機会にしたいと思います」と答えている。これほどの選手が「基本を見直す」と言う自体がすごいが、さらにすごいのは、その「見直し」が行われたであろう翌日の18日から打ちに打ちまくり、8月17日までの28試合で132打数67安打の記録を残したのである。
イチローはヒットで出塁し、ホームインしてベンチに戻ってくると、すぐにバットケースから自分のバットを取り出し、いまのヒットはバットのどこに当たったのかを見ている。
職人は毎日同じ仕事をしていても、日々の仕事の見直しや点検を決して怠らないものだが、ことバッティングに関して、ほぼ毎打席、見直し・再点検を行っているイチローには恐れ入る。

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