2009年4月16日木曜日

デパートは今

矢萩節の代行を勤めさせていただいている「MT-IT節」です。
今朝Yacchaba Alliance News Fileメルマガでも紹介させていただきましたが、興味深い百貨店に関する調査結果が発表されました。

「デパ地下だけが強い百貨店は砂上の楼閣? 」というのが記事の見出しでした。

私がガキの頃は日曜日正装してデパートの上にある食堂でお子様ランチを食べるのが大イベントでした。買い物はすべてデパートでした。それが今はスーパーもあれば、郊外型の紳士服チェーンも、ショッピングセンターも。あえて街の中心まで電車に乗ってデパートで買い物を擂る必要はなくなりました。

15年ほど前に日本有数の化粧品の卸売会社の会長と食事した際に、デパートの役割はこれから大きく変わると予言されていました。それがその通りになったのは社会の流れを冷静に観察すれば当然かもしれません。

今回の調査もこれからデパートのあり方を大きく示唆しています。

利用頻度は月に1回以上行く人(「週に2〜3回以上」「週に1回くらい」「月に2〜3回くらい」「月に1回くらい」の計)が36.2%と全体の3分の1程度です。

利用する商品やサービスは「和洋菓子」が42.2%でトップ、次いで「ギフト・贈答品」、「惣菜・弁当」がともに37.4%で続きます。デパートの1階の定番、化粧品の利用が12%は以外です。

デパートで買うのをやめて他の店舗など(大型スーパー、専門店、通信販売など)を利用するようになった商品・サービスは「婦人服」、「紳士服」、「ファッション雑貨・小物」などが多くなっています。

デパートの代わりに利用するようになった店は「ショッピングセンター・モール」が54.5%でトップ、次いで「オンライン専門ショップ」が33.4%となっています。

デパートに魅力を感じる点は「高級感がある」が46.0%でトップ、次いで「商品の品質が良い」が32.8%です。

高度成長期の消費をリードしてきたのはデパートです。デパートで「背広」を仕立てるのがサラリーマンのステータスでした。この40年間で社会の価値観が変わったのも事実です。最近発表される各デパートの決算内容は決して明るいものではありません。北海道の丸井今井の再建策も定かではありません。

ただ、これから先40年の日本の流通業態はどのようになっているのでしょうか?人口の減少、超高齢化社会、国際化・・・・・・一つはっきりしていることは私は存在していないことです。(MT-IT)

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