2008年6月17日火曜日

貴重な食糧がゴミと化す

皆さん、少々お疲れ気味の矢萩節です。
本日は非常に興味のある題名に引かれた日経ビジネス今週号よりお話させて頂きます。
石川県立大学生物資源工学研究所の高月紘教授の研究グループはゴミを減らすには、まず人々の生活を見直す必要があるという観点から「ゴミとライフスタイルの関係」を40年近く研究しているそうです。食品ゴミに関しては、実際に出されるゴミの中身を詳しく調べたほうが良いという考えから、5年に1度、京都市内にある住宅地で家庭から出るゴミを集め、種類ごとに分類しているそうです。その結果驚くべきは「食べ残し」が何と42%もあるのだそうです。本来お腹に入るべき食物が半分近く捨てられていることになると記事にはあり、しかも、全く手をつけていない食品が28%もあったと。封も切らず、しかも6割近くが賞味期限前に捨てられたものだそうです。
この調査から推計すると、全国の家庭から出される食べ残しの量は、年間456万トンに達すると。
さらにスーパー、コンビにでも廃棄されるもの、レストラン、ホテルなどでの食べ残しを合算した食品量の総計は年間700万トン近くになるそうです。この値はカロリーベースで見た食糧供給量の35%以上に匹敵し、金額ベースでは11兆円余りとなり、国内の農業・水産業の年間生産額とほぼ等しいのだそうだ。つまり日本人は国内で作っている食料をそのまま捨てている計算になると指摘している。
さらに教授は海外から膨大な食糧を輸入しながら、全体の35%以上も食べずに捨てている日本人のライフスタイルは犯罪そのものであり、食意識は危機に瀕していると締めくくっていた。
皆さんのご家庭は如何ですか?これを読んでみて少しは罪悪感が出てきましたか?
食育は子供にするのではなく、自分も含めた駄目な大人にすべきだと考える矢萩節です。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今の子供は平気で食べ物を残す。それはそう、だってその親もそうだから。これって食育以前のもの。倫理です。今の子供って「いたただきます」、「ごちそうさま」という言葉知っているのだろうか?知っていても心の底から行っているのだろうか?学校だけではなく、家庭でもこれを徹底してほしい。金さえ払えば残そうとかってだと思っているのだったら大間違え。日本ってハングリーな国ではなくなったんですね。嗚呼!