2008年6月2日月曜日

菜根譚(さいこんたん)

皆さん、弊社グループ先週よりクールビズを実践しておりますが、毎日が寒くてクールビズどころではない矢萩節です。本日は菜根譚についてお話をさせて頂きます。菜根譚は約400年前の中国・明代の学者、洪自誠によって書かれた処世訓なのです。日本には江戸時代末期に伝わり、これまで多くの人から愛読されてきたと前書きには書いてありました。例えば東急グループの創業者・五島慶太、元首相・田中角栄、元巨人軍監督・川上哲治などそうそうたる顔ぶれが愛読者だったらしいです。また菜根譚という書名は明代より更にさかのぼる宋代の学者の言葉「人よく菜根を咬みえば、すなわち百時なすべし」(堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる)という言葉に由来しているとのことでした。そのなかでまたまた矢萩節が気に入った何項かを皆さんにご紹介します。
*ためになったり、どきっとしたり^^
【人徳を磨く】
人徳によって得られた財産や名誉は、ひとりでに枝葉が生い茂る野の花のように、大きくなり続ける。
事業の功績によって得られた財産や名誉は、移し替えられたり捨てられたりする鉢植えの花のように、どうなるかは不安定だ。
権力によって得られた財産や名誉は、数日で枯れてしまう花瓶の花のように、かりそめのものにすぎない。(前集59より)

【我を張らない】
利益や欲望を追求するのは、必ずしも悪い事ではない。
それよりも悪いのは、我を張って他人の意見に耳を貸さないことである。
男女間の愛欲は、必ずしも修養の障害にはならない。それよりも障害になるのは、詳しく知りもしないのに、知ったかぶりをすることである。(前集34より)

【高い目標を持つ】
自分を向上させたいと思えば、人よりも少し高い目標を設定して日々精進することが大切だ。
そうしないと、お互いが同じレベルにとどまってしまい切磋琢磨できない。
これでは、人間的な成長は難しい。(前集43より)

【暇な時でもぼんやり過ごさない】
仕事が暇なときでも、ただぼんやりと過ごすのではなく、仕事の改善点などを考えていれば、突然仕事が忙しくなったときに、考えていたことが役に立つ。
休みのときでも、だらだらと過ごすのではなく、何か学ぶようにすれば、事が起こったときに、身につけていたことが役に立つ。
また、人目につかないところでも、道徳に反しない行動をしていれば、人前に出たときにそれが役に立つ。(前集85より)

最後の止めです!
【酒は潔く切り上げる】
酒宴が大いに盛り上がり、宴たけなわになったころ、さりげなく席を立ち帰っていく人がいるが、その姿はまるで手放しで絶壁の上を歩いているような潔さがあって粋である。
これに対し、すっかり夜も更けているというのに、まだ酒に酔って外をふらふらと歩いているような人がいる。
こういう人は、欲望の世界におぼれているようで、見ていてまったくあきれてしまう。(後集104より)
⇒400年も前に矢萩節の行動を読んで、指摘するとは・・・・

ど~でしたか??皆さんも、心当たりありませんかぁ~??

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

矢萩節さん,おしゃるとおりです。誠に同感です。まいったね中国人は偉いですね~。
早速アンポンタン、いやマンキンタン、失礼
菜根譚読んでみます。

匿名 さんのコメント...

匿名様
中国4000年以上の歴史は侮れませんね。
現在世界経済をリードしているのは欧米に代わり中国やロシアが台頭してきております。
菜根譚かなり読み易いですので、是非お薦めします。