2008年5月16日金曜日

ノーブレス・オブリージュ

皆さん、こんにちは!本日のお題はnoblesse(貴族)とoblige(義務を負わせる)を合成した言葉のご紹介です。何故この言葉を紹介するのかって?それは私が読んだ2冊の本の中に立て続けに出てきた言葉なのです。その本の題名は【上司は部下より先にパンツを脱げ】と【風の男白洲次郎】です。一つはビジネス書、もう一つは自伝に近いものなので全くの接点がないと思うでしょ。それがどういう訳かつながっちゃったのです。この言葉は1808年フランスの政治家であるガストン・ピエール・マルクが貴族の責務について提唱した言葉なのです。意味は簡単に言うと身分が高いものが果たすべき高い責任=ローマ時代の貴族は、いざ戦争となればその最前線で命を投げ出し、民衆のためには私財も投げ打った。そこから導かれる貴族の心得のようなものです。これを現代に置き換えれば、企業における役職が高い者にはより高い責務がある、と訳してもかまわないでしょうと本には書いてあった。
更に「お客様や部下のために大喜びで自分の総てを投げ出せる人が社長になるのだ」とも言っております。そこにあるのは、私利・私欲でなく、他人に尽くす「利他の心」だと。逆を言うならば、それがなければ経営者は務まらないとまで断言しております。
戦後の日本を救ってくれた白洲次郎氏の生涯は正にノーブレス・オブリージュを地でいった人物なのである。どんなに生まれ育ちがよい人間でも、日本人がnoblesse・obligeなどと言いながら、一種の使命感をもった素振りをされたら、何ともキザで歯が浮くような印象を与えるだろう。しかし、白洲次郎の生涯を眺めわたしたとき、彼が身を持って実行し、己を律し、さらには高い立場にいる人間を容赦なく叱り付ける際の言葉として浮かんでくるのはこの言葉だと書いてありました。白洲次郎氏についての生涯はこの言葉抜きではありえないと矢萩節は感じた次第です。
皆さん、できれば白洲さんの本を読んでみて下さい。
*この本を矢萩節にプレゼントしてくれたS社S常務に感謝申し上げます。又ちょうだいね!!

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