2008年2月3日日曜日

中国産冷凍食品の毒物混入について

先週から世間は中国産冷凍食品の毒物混入で大騒ぎをしている。このようなことは決してあってはならないことである。その真相はまだ闇の中、はたして事実が明らかになるか、はなはだ不安である。

この騒動が起きてふと冷静にここに至る背景を分析してみると次の三つの要素が浮かび上がってくる。一つは日本の食料品自給率の問題。
食品は安くなくてはいけないという一部の消費者の風潮。
そしてもう一つが主婦の調理簡便化の傾向。
もし食料品の自給が国内生産だけでまかなわれていたとしたらこのようなことが起きただろうか?
十分国内産で原料がまかなえ、それをリーズナブルな価格で国内の工場で生産できていればこのようなことははたして起きただろうか?
でも、最大の要因は主婦、いや調理する人が電子レンジに頼らず、もう少し手作り志向でいたら、十分材料を吟味することもでき、安全な「餃子」を作ることも可能ではなかったであろうか?私が思うには今回の事件は日本人が自ら作り出したように思えてならない。

この前TVで一人暮らしのOLの食生活を特集していた。唖然としたのは夕飯はできる限り手短に済ませ、TVゲームやDVDを見る時間を重視するというコメント。食べるという行為は寝るという行為同様我々が生きていく上で大事なこと。その大事なことが二の次になって来ている。このOLのような人がまともに子供を育てることができるのであろうか?

今回の事件の報道が魔女狩りに向かうのではなく、これからの日本人の食生活に対する問題定義にならなくてはいけないように感じる。先進国の中で最も低い自給率、これを1,2年で100%まで持って行くことは不可能である。そうすると海外からの食材に依存しなくてはならない。どう考えてもがんじがらめ。(MT-IT)

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

食=人を良くすると書きます。
その食を疎かにすると、きっと大変なことが起きます。
食品に関わっている仕事ゆえ、できることから全社あげて取り組んで参ります。

匿名 さんのコメント...

人間生きる基本は「食」です。その食をおざなりにする傾向、ただただ憂えています。大食い番組はもってのほか。母親が愛情こめて調理する料理、それを食べて母の愛を実感するのでは。チ〜〜ンした料理には愛情はあるのでしょうか?しっかりと地に足が付いた「食育」MTグループには期待したいです。

匿名 さんのコメント...

jさんへ
MTグループは全社あげて食育に取組むことをお約束致します。