2007年12月27日木曜日

野菜・果物を通してお客様に何を売るのか・・・・


本日のタイトルは弊社グループ営業職に対しての12月の課題であります。
年に7回の勉強会を開催し、ビジネス書の感想文を既に4回提出してもらいました。
最終の今月が上記の課題で、一般職には【会社を大きく変革、改革、成長させる為には何が必要で、その必要性に対して指摘だけでなく自分が具体的にどうするのかを述べよ】というものでした。
今回は営業職から出た課題にスポットを当ててみます。


営業職A係長(23)

私たちは日頃、青果仲卸業として業務をし、過ごしています。
商売の糧にしているのは青果物ですが、最近販売しているのはサービスだと改めて感じます。
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折角人間として生まれてきたのですから、多くの人と出会い、意見を交わし、金銭的な利益とは別にお客様と無形の利益を得たいと思います。
表題の【野菜・果実を通してお客様に何を売りたいか】という問いに対しては、自分(A)という人間(ブランド)を売りたいと思っております。
この自分(A)というブランドを創るにはまず、I社でいう「あまい・・・みかん」のような商品としてのブランドを作らなければならないと思います。
この様な商品としてのブランドが会社・個人としてのブランドに繋がると思うからです。
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以前読んだ本に「一日の大半が仕事なら、人生の大半も仕事で、その仕事が楽しくなければ人生は楽しくならない」と書いてありました。
元々人生は楽しくなく、努力が実り、初めて楽しくなるものだと思っているので、それに向けて基盤作りをし、日々充実させていきたいです。

営業職B執行役員(42)

果実・野菜とも基本は味を選択肢の優先にしてお客様へご提案をすることを心掛けております。
○果実 ・・・・・・人との団欒する時間が少なくなっている傾向において、果実の味(美味しさ)が感動を与えることで心の豊かさを少しでも多くの人に持っていただくことができるように提案をしていきます。
(理想は言っても、現実としては・・・・・ですが、できるだけサンプルを多く持参し、味優先の商品を選択して頂けるようにプッシュしてます)
○野菜 ・・・・・・味、鮮度、食べ方(調理方法)、地場(北海道)を優先に提案を心掛けております。
・・・・・・
北海道は野菜の一台(本人の誤字そのまま掲載)産地であり地場で採れた野菜を販売、消費する事は地元産物を大事にする事の他に、輸送距離の長く掛かる商品よりも短い商品を食することが環境保護につながることでもあり今後も強く地場にはこだわって提案をします。

上記2編を読んで頂いて皆さんはどう感じたでしょうか?
年齢の相違、おかれている立場の相違を背景にして是非読み比べてみて下さい。
これは双方に優劣を付けるものでは決してありません。
個々人の課題の捉え方、現在置かれている商環境、立場等によって正反対の文章が出来上がるということなのです。
これが10人居れば10通り、100人居れば100通りの答えが出てくる可能性があるのです。
その人数が多ければ多いほど会社のベクトルを同方向に向けずらくなって来るのです。
社長業とは先の全く見えない将来に向かって矢を放ち、社員全員を同方向に導く責務があるのです。
なぁ~んて、ちょっとカッコよすぎるかな?!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

これが10人居れば10通り、100人居れば100通りの答えが出てくる可能性> その通りだと思います。両社員の意見はもっともです。でも、消費者も10人居れば10通り、100人居れば100通りの要求があることを忘れてはいけません。といって個々の要求を全部満たしてあげることは不可能です。ポイントはどの消費者に焦点を絞り込むことです。そして絞り込んだ消費者をどれだけ満足させることができるかだと思います。WEB上では数年前からCRM(顧客関係管理マーケティング)やone on one marketingが常識化しています。これも最終的にはcustomer satisfactionが目標です。この観点からするとA係長もB役員も目指すところは同じですね。

いままでの青果ビジネスにcustomer satisfactionという概念あったのでしょうか?あったならもっとプラスのビジネスになっていたと思います。

匿名 さんのコメント...

j様
コメントありがとうございます。
我々青果業界には明確なCSと言う感覚はありませんが、弊社は【CS(顧客満足)の前にES(社員満足)ありき】という考え方を持っております。
会社に満足感が無い人間がお客様に満足を与える事はできません。
よってその発想よりESを優先させておりますが、まだまだ物足りないようで・・・
その結果CSも手抜きになっている傾向があります。
役員一同日々反省しております。